「ショパンとリスト~祖国へ寄せる熱い思い」を聴く
「金沢蓄音器館」、金沢の異空間のひとつ、わたしは「宝石箱」と思っています。ホールというにはあまりに小さい、「サロン」のような空間で、わたしは「ショパンとリスト~祖国へ寄せる熱い思い」を聴いた。弦を叩く音が、ストレートに伝わる距離であることに、通常得られない響きと感動が小さな空間を次第に満たしていく。わたしは若い頃から、繰り返し聴いてきた曲、それだけに格別な感情を懐いて聴いていた。大野由加さんはショパン(英雄ポロネーズ・革命のエチュードなど)を、長野良子さんはリスト(ハンガリー狂詩曲・コンソレーション)を、それぞれの解釈と情熱でみごとに弾いてくれました。
(写真はビクターマーク・画家フランシス・バラウドの絵「ニッパー(フォックス・テリア)」を元に作られました・金沢蓄音器館にて)
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