画学生(70年安保)の頃、わたしは『萩原朔太郎』 の詩から得た印象(イメージ)を絵にしていました。 同じ頃に靉光の絵を見ていたこともあり、この二人を重ねて( ダブルイメージで)記憶しています。靉光は広島の画家ですが、 上海の病院で「戦病死・享年40歳」しています。 実家に置かれた作品も、被爆で大半焼失しています。ですから、 この『馬』は数少ない遺作の1枚になります。この『馬』 に潜む陰影は、 朔太郎の言葉以上に語りかけてくるものがあります。 当時は眠れない日々も多く、よく「夢にまで表れた絵」 でもあるわけで、わたしには必ずしも「好きな絵」 ではありません。昨晩、何故か「この絵の夢」を見たわけです。 若き頃に受けた影響は、計り知れないものがあります。
0 件のコメント:
コメントを投稿